インバランス(Imbalance)とフェアバリューギャップ(Fair Value Gap, FVG)は、スマートマネーコンセプト(SMC)で重視される、市場の不均衡や価格の非効率性を示す重要な概念です。これらのゾーンは市場価格が急激に動いた際に形成され、価格がそのギャップを戻る(リバランス)頻度が高いことから、多くのトレーダーがエントリー、利確、損切りポイントとして活用しています。
本記事では、インバランスとFVGの意味、形成条件、種類、そして実践的なトレード応用法を最新理論に即して詳しく解説します。
インバランスとフェアバリューギャップ(FVG)とは?
Imbalance(インバランス)
定義:
買い圧力と売り圧力の差が大きく、一方向に偏った値動きを生み出す市場の状態。
原因:
機関投資家の強い売買や、支配的なオーダーフローが流動性を上回ることで発生する。
見え方:
チャート上で必ずしも「ギャップ」として現れるわけではなく、一方向に大きく伸びる値動き(流動性の空白)として出ることもある。
トレードにおける意味:
インバランスは市場の非効率さを示すサインであり、いずれ価格が供給と需要のバランスを取り戻すために戻ってくる可能性のあるゾーンを示す。
Fair Value Gap(フェアバリューギャップ, FVG)
定義:
価格チャート上でローソク足の間に“空白”として現れる特定のインバランス。買い手と売り手の間で「公正な取引」が十分に行われなかったことを示す。
見え方:
大きな勢いのローソク足(ディスプレイスメントキャンドル)が一方向に価格を押し動かし、その後の値動きで完全に埋められない「空白」が残る三本ローソク足のパターンとして表れる。
原因:
一方向への急激な動きによって発生することが多く、特に機関投資家の大口注文が他の参加者を圧倒した場合に起こりやすい。
トレードにおける意味:
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エントリーポイント:価格はしばしばギャップを埋めるように戻るため、明確なエントリーの基準になる。
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確認方法:FVGの有効性は、価格がギャップの範囲をどのように埋めにいくかを確認することで判断できる。
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戦略的活用例:反転やトレンド継続のシナリオを予測する際に使われ、トレーダーはしばしばギャップの中間地点(consequent encroachment)へのリトレースを狙う。
フェアバリューギャップの種類
- 強気のFVG(Bullish FVG): 急速な価格上昇により形成されるギャップで、価格がその範囲に戻ったときにはサポートとして機能し、反発の起点になりやすい。
- 弱気のFVG(Bearish FVG): 急激な下落の結果形成され、価格が戻った際にレジスタンス(抵抗帯)として機能しやすく、再度の下落を誘発することが多い。
FVGの形成メカニズムとリバランスの意味
市場で急激な値動きが発生すると、多くの機関投資家やアルゴリズムトレーダーは流動性の確保やリスク調整のために価格をギャップゾーンへ戻す動きをみせます。これが「リバランス」と呼ばれる現象で、価格は一時的にFVGを埋めに戻る傾向があります。
このリバランス動作を理解することで、FVG内での反発や抵抗を狙った高勝率のエントリーが可能になり、リスク管理にも優れた位置に損切りを設定できます。
トレードへの応用:実践的なエントリー・利確・損切り戦略
FVGを活用したトレードでは、まずギャップが発生したことを確認し、その後価格がFVGに戻る動きを待ちます。戻った際のローソク足の反転パターン(ピンバー・包み足など)や出来高の増加を確認し、反発が確信できた時にエントリーします。
利確ポイントは次のサポート・レジスタンスゾーンや主要オーダーブロックの手前に置き、損切りはFVGの上下限に設定するのが基本的なリスク管理方法です。
オーダーブロックやサプライ&デマンドゾーンとFVGが重なる領域は特に「ダブルコンフルエンス」と呼ばれ、フレッシュなエントリーチャンスとして信頼性が大幅に向上します。こうした複数の根拠を複合させた分析が勝率の向上に寄与します。
まとめ
インバランスおよびフェアバリューギャップ(FVG)は、現代のスマートマネー戦略において市場の非効率性を示す重要な指標です。価格がギャップを戻すリバランスの特性を踏まえ、これらのゾーンを正確に特定し判断材料として取り入れることで、高確率のエントリーおよび安定的な利益の実現が期待できます。最新理論を理解し、経験を積み重ねて、トレードにおける有効な戦術の一つとして活用しましょう。